気密性って

こんにちは。

滋賀県で家づくりのための情報収集中、楓(かえで)です。このブログには、情報収集した事や考えた事、家づくりの過程などを書いています。

今日は、「気密性」について書きたいと思います。

家の性能について、「気密性」と「断熱性」はセットで目にします。断熱性の基準は調べればいろいろと出てくるのですが、(例えば、長期優良住宅の基準では断熱等性能等級4、さらに進んだレベルだとZEHやHEAT20など)、気密性の基準は調べても正直よくわかりません。そこで、「気密性の基準」について住宅会社の方に直接聞いてみました。聞いたことを以下にまとめましたので興味のある方はぜひご覧ください。

まず前提として、気密性を高めるとは、隙間風が入ってこない家をつくること、です。建物に隙間があると、その隙間を通じて空気が出入りしてしまうので、隙間を減らして空気による熱の移動を少なくするのが気密対策、というお話でした。ただ、気密性能だけを高めると室内の空気がこもって環境が悪化するので、必要な換気を確保しながら、過剰な空気の移動を減らすことが重要だそうです。そして、聞きたかった基準についてですが、新築の場合はC値が1以下であることを基準にするとよい、ということでした。C値とは隙間相当面積という指標で、建物全体にある隙間面積を延床面積で割った数値です。実際にその建物で気密測定を行うことで調べることができます。気密性が低い家は、光熱費がかかったり、寒かったりするだけではなく、換気計画が上手くはたらかないので、間取り上で換気扇から離れたところでは室内環境が悪化してしまう恐れがあるそうです。

そして、建築会社の方に聞いてよくわかったのは、気密性を左右するのは工事の正確さ、ということです。設計上は高気密高断熱であっても、施工が雑にされていると気密測定をしてもよい数字は出ないのだそうです。ということは、注文住宅のホームページやカタログに高気密やC値が書かれていても、実際にその建物で気密測定をしないと高気密であることは証明されないということです。これを知った時は衝撃を受けました。ホームページやカタログの記載を鵜呑みにしてはいけませんね・・・。ローコスト住宅や建売では、家ごとに気密測定をしているところは少ないかもしれません。直接、専門家の話を聞いてとても勉強になりました。気密性はSDGsでいうと、エネルギーだけではなく健康にも関連する大事なポイントですので、家づくりの打合せの際には、「気密測定でC値1以下」をリクエストしたいと思います。

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