長期優良住宅って

こんにちは。

滋賀県で家づくりのための情報収集中、楓(かえで)です。このブログには、情報収集した事や考えた事、家づくりの過程などを書いています。

今日は、「長期優良住宅」について書きたいと思います。

長期優良住宅とは、従来の「スクラップ&ビルド」型から、「いいものを作りきちんと手入れをして長く大切に使う」ストック・活用型への転換のために、しっかりとした住宅を普及させようということで10年ほど前に法律・制度が始まったものだそうです。注文住宅の建築会社、住宅会社のホームページや広告ではよく見かけるキーワードです。建売でも見かけます。中には、ローコスト住宅でも長期優良住宅、という会社もインターネットで見かけました。

長期優良住宅の認定基準の項目は、温熱環境(断熱性能、省エネルギー設計)、劣化の軽減(劣化対策)、高齢者への配慮(バリアフリーなど)、構造の安定(耐震性能)、維持管理・更新への配慮(配管のメンテナンス、内装や設備の点検補修)、住戸面積(一定以上の面積)といった感じです。一般的に家づくりにおいて重要なポイントがまとまっているように感じます。これまで私は、断熱性能についてはZEHやHEAT20といった性能に注目していましたが、この長期優良住宅の基準では断熱等性能等級4、というものであり、そこまで高い性能が求められているわけではありません。建物全体の性能のバランスが取れていること、メンテナンスがきちんとできる設計になっていることが評価されるということになります。ちなみに、間取りについて制限はありませんが、リフォームのしやすさ、間取りの可変性については項目があります。また、建物性能についての評価なので、住宅土地の立地については自由です。

長期優良住宅のメリットですが、補助金、住宅ローンの金利引き下げ、税の特例、地震保険料の割引などを受けることができます。受けられる特例、優遇措置が多いので、積み重ねるとかなりの金額になるのではないでしょうか。金銭面以外にも、家を長期的に良好な状態を保つための性能を持ち合わせた住宅である認定が受けられるというのはメリットです。SDGsで挙げられているようなサスティナブルな街づくりに貢献できることはもちろん、何らかの理由で家を売却するような場合には、売りやすく、買う方にとっても安心材料になるはずです。

デメリットとしては、申請手続きの大変さがあげられます。家づくりの過程では多くの手続きをする必要があるので、さらに長期優良住宅の手続きとなると非常に煩雑さを感じてしまうという人も多いようです。別途手数料を払って住宅会社や建築会社に申請手続きをサポートしてもらうという方法もあります。注意点として、工事着工前に認定されている必要があるので、早めに計画を立てておきましょう。